なぜ制作するのか

創るということは
喜びであり、また苦しみでもあります。

それでも
「作ること」がその時そのものを生きることとなり、
つらい日常からの解放となる時があります。
それは「日常から逃げる」ことではなくて
光を自分自身に見出す道しるべとなります、
内面をより強くさせてくれる方法となります。


11月2日より東京で「我慢の芸術」という展覧会が行われます。

太平洋戦争中、日系アメリカ人が3年半捕虜収容所に入れられたとき、
日本人らしい不屈の魂で、
我慢の中から生まれていった作品たちを紹介するものです。

こんな言葉が添えられていました。

「こちらに、ヘビの彫刻があります。
日系人の男性が、枯れ木から作ったものです。
こういったものを作る中で人々が表現したかったのは、
逆境にあってこそ人間らしく生きたいという
不屈の精神だったんです。」

「作品を作るということは、その中に自分自身を投影することです。
祖父はそれを無意識にやっていたのでしょう。
作品は祖父が持つ強さ、いや、
人間誰しもが持つ強さの表れだったのかもしれません。」

「作者の魂や、内面の強さに思いをはせてほしい。」

この展覧会はすでにアメリカでも行われたものです。
日本にいる日本人がもう一度よみがえるためにも
必要な展覧会です。
この時期にこうした作品が呼び起こされるとは大変うれしいことです。

作品の良い悪いというのは、価格に比例しているわけではありません。

作り手の高さと、見る側の高さが同じなって初めて
本当の価値が出ます。

尊厳の芸術点 THE ART OF GAMAN

平成24年11月3日から12月9日
東京藝術大学 大学美術館 
〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8 


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