変化した色



街の中にいるとたいていの人たちの目に映る一番多い色は
たぶん
「グレー」でしょう。

コンクリートの色です。
道路、建物のほとんどがはこの色です。

色が人に与える影響をどこかで聞かれたことがあると思います。
グレーの中長い間にいると、
体が水をほしがるように
「緑色」を欲するかもしれません。

5月は新しい葉っぱのの黄緑色がが美しく、花も咲き喜ぶ時です。



植物や動物たちはある点においては人間より敏感です。

今年は例年より多くの植物が遅咲きです。
庭の花、お茶の葉、竹の子と私の身近なところでもいつもとは違った様子です。

その中で特別な変化は
家のバラの色が今年変化したことです。

1つはピンクが真っ白になり、別のバラはピンクがなぜか黄色になったことです。
先祖がえりと言う事もあるのかもしれません。
それはそれでひとつの見方でしょうが、私がこのバラたちを見てどう感じるかが
一番大切なことだと思っているのです。

わたしたちはこれを「先にアセンションしてるね」と楽しみました。







また、庭には昨年あたりから、薬草が増えてきました。
薬草は庭に生えると「強い雑草」」とも呼ばれます。

これも見方の違いでしょう。
薬草にするために私は食することにしたのです。

今あちらこちらでデトックッスに関しての方法や商品が出ています。
遠くに求めなくても、すぐ近くに、いくつかのヒントや答えがあります。



アセンションした バラ



柔和な人





「柔和な人は幸いです。
闘わずとも結局は地をうけつぐ。


最近この言葉に再び出会いました。


柔和な人とは
地とはどこのなのでしょう。
いつのことを言っているのでしょうか。


聖書のなかだけの話と受け止めるのか、
それとも今の私たちの状況にたいしての言葉なのでしょうか。




東北震災の後、日本人にたいして感じられるすがたは
この「柔和な人」です。


「柔和な人」
私はある東北人の詩に見出しました。


彼は地を受継いだのでしょうか。
柔和な彼は、そうではない人々より長くこの地には留まってはいませんでした。
しかし、彼はそうでない人々より別の形で地を受継いでいます。


彼は
宮沢賢治




雨にも負けず  風にも負けず 

雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫なからだをもち


慾はなく 決して怒らず いつも静かに笑っている 


一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ 


あらゆることを 自分を勘定に入れずに 


よく見聞きし分かり そして忘れず


野原の松の林の陰の 小さな萱ぶきの小屋にいて

 
東に病気の子供あれば 行って看病してやり


西に疲れた母あれば 行ってその稲の束を負い


南に死にそうな人あれば 行ってこわがらなくてもいいといい


北に喧嘩や訴訟があれば つまらないからやめろといい


日照りの時は涙を流し 寒さの夏はおろおろ歩き


みんなにでくのぼーと呼ばれ 褒められもせず 苦にもされず


そういうものに わたしはなりたい




宮沢 賢治「雨にも負けず」