水のエネルギー



今回は夫の作品を紹介します。

友人宅に貸し出してあったのですが、台風12号で被災されたのを機に我が家へ戻ってきました。(作品は2階の上部に飾られており、大丈夫でした)

100号の大きさがあり、目の前にあると特別な感覚の世界へと連れていってくれるのを改めて感じています。

「川、水」をテーマにした作品ですが、体内や宇宙、ミクトでもマクロでも水のエネルギーを感じることができます。

ホンモノを見てもらいたいものです。


水の意識 北斎 「木曽路の奥阿弥陀ヶ滝」諸国瀧廻り

北斎 「木曽路の奥阿弥陀ヶ滝」諸国瀧廻り 模写 (色鉛筆とペン) by Duluce



9月の台風12号は私の住む地域を直撃し、多くの災害を引き起こしていきました。

日本は雨の多い国ですがその中でも熊野は特に雨が多いのです。
そのため川は美しく、瀧もたくさんあります。。
瀧は聖なる場所として祀られて、水の豊かさとありがたさを感じさせてくれる場所となっています。
支流の川は特に澄んでいて、見てるだけでもその美しさに心がやすまります。

台風12号はこの地へ、新たな水をもたらしました。
何日も雨が降り続き、ついには電気は止まりました。
昼間は雨と風の中にいて、夜はろうそくの火で過ごす日が1週間続きました。

水は空かやってきて、大きく流れを変えていったのです。
上から、横から、内側から水が私を変化の道へと連れていったのです。
意図しない変化がやって来るとき、不安や恐怖を感じませんか。

そうした中でどうしても描きたいと沸き上がってきたのがこの「北斎の瀧廻り」の模写をすることでした。

模写をすることは色、形だけでなく、どんなストーロークでかかれているかをもじっくり観て、自分の中に取り入れるて描くことになるのです。

この絵を中に入って見てみます。ここにいたらどう見えるでしょか。
滝の音はすぐ近くで「ゴォー、ゴォー」と鳴っています。
滝の裏は暗く、別の世界が見えています。
 私は崖の上に座っています。

私のような人は多分、最初は怖いと感じるのではないかな。
ところが、この絵の中の3人はピクニックの真っ最中です。
恐怖でなく、楽しくこの場の存在している様子です。

同じ位置の存在していても、喜んで過ごしている人達がいるのです。
そう選択しています。

雨の水の中に「光りの愛」が含まれているとしたら・・・・。
そう感じ、見つめることは新しい自分になること。

絵の中央の丸い水の形は「変性」を表現しているようです。

水は大量に流れて、執着をも流してゆきます。
そうして新しい流れのエネルギーの中に入って行きます。



この作者「葛飾北斎」は具象性の中に次元性を組み入れて作家です。
この作家の仕事の中に「日本の力」を感じます。

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今日は10月10日です。
楽しみな月です。